東京, 8月21日 /AJMEDIA/
Qualcommの最新プロセッサーは、中価格帯のスマートフォンに生成AIなど電力消費の多い機能をもたらす可能性がある。米国時間8月20日に発表された「Snapdragon 7s Gen 3」は、翻訳やノイズキャンセリングなどオンデバイスのAI機能をサポートするとうたわれている。
サムスンやGoogle、Motorolaは生成AIに対応するスマートフォンを発売しているが、その多くはサムスンの「Galaxy S24」など、800ドル(約12万円)以上する高価格の製品だ。Snapdragon 7s Gen 3は、500~600ドル(約7万3000~8万7000円)の中価格帯のスマートフォンを対象としているため、生成AI機能がこうした製品にも搭載される可能性がある。
Snapdragon 7s Gen 3はまず9月に発表予定の小米科技(シャオミ)製スマートフォンに搭載されるという。Qualcommの製品管理ディレクターであるAkash Sharma氏は、サムスン、シャープ、RealMeも2025年に市場に投入予定の次世代デバイスにこのプロセッサーを搭載する予定だと述べた。
このプロセッサーを次世代デバイスに搭載するかどうかは、最終的にはスマートフォンメーカー自身が決めることになる。ミッドレンジの分野では、同プロセッサーは、699.99ドル(約10万円)の「motorola razr」で採用されているMediaTekの「Dimensity 7300」シリーズと競争することになる。399.99ドル(約5万8000円)のサムスン「Galaxy A35 5G」や499ドル(日本では7万2600円)のGoogle「Pixel 8a」などは、それぞれ自社開発の「Exynos 1380」や「Tensor G3」などを搭載している。