キム・ヨジョン氏談話 キューバと外交樹立の韓国に対抗見方も

東京, 02月17 /AJMEDIA/

北朝鮮のキム・ジョンウン(金正恩)総書記の妹、キム・ヨジョン(金与正)氏が15日夜、日本との関係をめぐって「すでに解決された拉致問題を両国関係の障害物としないのであれば、岸田首相がピョンヤンを訪れる日が来るかもしれない」などとした異例の談話を発表しました。

この背景について、北朝鮮の友好国である中米のキューバと電撃的に外交関係を樹立した韓国に対抗するねらいがあるとする見方も出ていて、関係国は北朝鮮側の意図を慎重に分析しているとみられます。

キム・ヨジョン氏が日本との関係をめぐって異例の談話を発表したことについて、韓国の専門家からは、北朝鮮としては、「第一の敵対国」と位置づける韓国が、14日にみずからの友好国である中米のキューバと電撃的に外交関係を樹立したことに対抗するねらいがあるとする見方も出ています。

キム総書記は去年12月に行った演説で「アメリカの覇権戦略に反旗を翻す国々との関係を発展させ、反帝国主義の共同運動を繰り広げる」と述べ、友好国との関係強化を指示していただけに、韓国統一省は、キューバの外交姿勢の変化に「北は相当な衝撃を受けたとみている」と指摘しています。

一方、韓国の通信社、連合ニュースは、キム・ヨジョン氏の名前で談話が出されたことについて、「キム総書記の家族が前面に立つことで、内容に重みを加えた」と伝えていて、関係国は北朝鮮側の意図を慎重に分析しているとみられます。

韓国外務省関係者“北朝鮮と日本接触 非核化など資する方向で”
キム・ヨジョン氏が日本との関係をめぐる談話を発表したことを受けて、韓国外務省の関係者は16日、「北と日本の接触を含めて、日本側とは緊密に意思疎通している。接触は、北の非核化や朝鮮半島の平和と安定に資する方向で行われるべきだ」とコメントしました。

一方、日朝間の接触に関しては「内容についてわれわれが具体的に言及するものではない」としています。

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