イスラエル非難相次ぐ 一般討論演説で各国首脳―国連総会

東京, 9月25日 /AJMEDIA/

米ニューヨークの国連本部で24日始まった国連総会(193カ国)の一般討論演説では、中東やアフリカ諸国などの首脳から、パレスチナ自治区ガザで軍事作戦を続けるイスラエルへの非難が相次いだ。昨年10月のイスラム組織ハマスによるイスラエル奇襲以降、ガザでの死者は4万人を超えている。

 最初に登壇したブラジルのルラ大統領は「自衛の権利が報復の権利に様変わりした」と指摘。トルコのエルドアン大統領は、イスラエルによって「ガザは世界最大の女性と子供の墓地と化した」と批判し、同国のネタニヤフ首相をナチス・ドイツの独裁者ヒトラーになぞらえた。停戦交渉を仲介するカタールのタミム首長は「逃げ場のない人々に対する、最も洗練された兵器を用いた虐殺の罪だ」とイスラエルの攻撃を糾弾した。

 国際司法裁判所(ICJ)にイスラエルを提訴した南アフリカのラマポーザ大統領は、自国で1990年代まで続いた政策を引き合いに「パレスチナの人々に対する暴力は、イスラエルによるアパルトヘイト(人種隔離)だ」と主張。「われわれは黙って見過ごさない」と述べ、パレスチナへの連帯を表明した。

 これに対し、イスラエルのダノン国連大使はX(旧ツイッター)で「毎年恒例の偽善ショーだ」と反発した。

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