東京, 02月20 /AJMEDIA/
イスラエルのガラント国防相は、ガザ地区南部の病院を拠点にしていたとするイスラム組織、ハマスの部隊を排除したとする一方で、避難者など150万人近くが暮らしているラファについては、いまだ有力部隊が残っているとして地上作戦を進める考えを改めて強調しました。
イスラエル国防省によりますと18日、軍の司令部で会議を行い、今後の軍事作戦などについて協議したということです。
この中でガラント国防相は、南部のハンユニスの病院を拠点に活動していたとするハマスの部隊について「200人のテロリストが銃などで武装していたが、戦うことなく降伏した」と述べました。
一方で地区の最も南にあり、避難者など150万人近くが暮らしているラファなどについては、ハマスの6つの部隊が残っているとして「ハマスの軍事組織を完全に壊滅させるのに必要なのはイスラエル軍の決断だけだ」と述べ、地上作戦を進める考えを改めて強調しました。
さらにイスラエルのメディアは、戦時内閣に入っているガンツ前国防相が18日、来月10日ごろに始まるイスラム教の断食月、ラマダンまでにハマス側がすべての人質を解放しなければ「ラファでも攻撃を行う」と述べたと伝えています。
ラファでは南部のほかの地域や中部に人々が再び避難する動きが出ていますが、イスラエル軍はこうした地域でも空爆などを続けていて「どこに避難してもガザでは安全な場所はない」と絶望する声が聞かれます。