東京, 9月9日 /AJMEDIA/
文化審議会は9日、2026年の世界文化遺産登録を目指す推薦候補に、「飛鳥・藤原の宮都」(奈良県)を選定するよう答申した。関係省庁連絡会議と閣議了解を経て、来年1月31日までに国連教育科学文化機関(ユネスコ)に推薦書が提出される見通し。
最短で、26年夏ごろに開催されるユネスコの世界遺産委員会で登録の可否が審議される。
飛鳥・藤原は、日本で初めて生まれた中央集権体制の宮都の遺跡群。飛鳥宮跡や藤原宮跡、高松塚古墳などで構成される。文化審は「中央集権体制が誕生、成立した過程を、宮都の変遷から示すことができる唯一無二の資産だ」と評価した。
文化審は23年7月、飛鳥・藤原について遺産の保護が不十分だとして推薦を見送るよう意見を出していた。今回、遺産は十分な保護を受けているとし、「顕著な普遍的価値が認められ得る」と結論付けた。