「知らないだれかさんへ」 書店に届く手紙が人と人をつなぐ

東京, 3月7日, /AJMEDIA/

大阪市内にある書店。ここには、赤いポストと「手紙」が置かれています。

「人間関係に悩んでいたけど励まされた。勇気が欲しい人におすすめ」
「自分の存在を認められずに生きてきた。この絵本が背中を押してくれた」

書いたのは本を購入した人たち。
なぜその本を選んだのかや読んで何を感じたのかなどを手紙に書き、投かんします。手紙は店内に飾られ、訪れた人は自由に読むことができます。

手紙には、どんな思いが込められているのでしょうか。

(大阪放送局 カメラマン 奥原彩葉)

自分や誰かに贈る絵本
大阪・中央区にある書店。
ここには絵本を中心に、およそ2000冊の本が並んでいます。

店主のチエさん(52)は、「贈り物にこそ本を」というコンセプトで2年前にこの書店をオープンしました。

しかし、ふたを開けてみると、自分用に絵本を購入する人が多く訪れるようになったということです。

入り口に置かれているのは、赤いポストと手紙。

「知らないだれかさんへ」

その一文から始まる便箋をこの店では本の購入者に手渡します。

チエさんはインターネットでも本を購入できる時代だからこそ、わざわざ足を運んできてくれたお客さんには、より手触り感のある体験をしてもらいたいと考えています。

書店「の君に本を」 店主 チエさん
「私自身、本をプレゼントするときに手紙を添えていました。『どういう思いでこの本を選んだか』ということを書くことでより本からのメッセージを感じてもらうことができるのではないかなと思い、書店を開店するときにも手紙を書いてもらうようにしました。手紙を書いて、誰に届くかわからないけれど誰かに届けと言う思いでポストに手紙を投かんしていただいているのではないかなと思います」

「知らないだれかさん」に向けた500通の手紙
本を購入した人は、その場で手紙を書く場合もあれば、後日手紙を届けにわざわざ足を運ぶ人もいます。

これまでに届いた手紙はおよそ500通。
どんなことが書かれているのか、読んでみると…

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