「呪術廻戦」約6年半にわたる連載終了 累計発行部数は1億部超

東京, 9月30日, /AJMEDIA/

シリーズの累計発行部数が1億部を超え、国内外で人気の漫画「呪術廻戦(じゅじゅつかいせん)」が、30日発売の雑誌でおよそ6年半にわたる連載を終えました。

芥見下々(あくたみ・げげ)さんの漫画「呪術廻戦」は、人間の負の感情から生まれる呪いの力を巡り、呪術師と呼ばれる人たちと化け物の戦いを迫力あるタッチで描いた作品です。

2018年に「週刊少年ジャンプ」で連載が始まり、シリーズの累計発行部数は1億部を超えていて、アニメ化され映画や主題歌もヒットするなど国内外で人気を集めています。

30日は最終話が掲載された雑誌が発売され、東京 新宿区の書店では早速買い求める人の姿も見られました。

書店では予約の問い合わせも相次ぎ、ふだんよりも多くの雑誌を準備したということです。

訪れた30代の女性は「最後の最後にどうなるか、ネットで内容を調べず買いに来ました。悲しみもありますが、楽しみも大きいです。キャラクターが魅力的なので、物語は終わってもスピンオフなど別の形で続いてほしいと思います」と話していました。

また、芥見さんは連載の終了にあたって「自分の望んだ形で物語を締めくくることができるのは、ひとえに読者の皆様のご支援とご協力のおかげです」などとするコメントを発表していました。

「週刊少年ジャンプ」は8月、「僕のヒーローアカデミア」もおよそ10年にわたる連載を終えていて、人気漫画の完結が続いています。

圧倒的人気を誇る時期に完結の作品が多い背景
人気漫画「呪術廻戦」について漫画業界に詳しい元編集者の島田一志さんは「『鬼滅の刃』や『チェンソーマン』とともに、『ダークファンタジー』のブームをけん引した作品の1つで、『鬼滅の刃』の連載が終わってからは『週刊少年ジャンプ』を支えていた作品でもあったと思う」と話していました。

その上で、およそ4年の連載で終わった「鬼滅の刃」をはじめ、圧倒的な人気を誇る時期に完結した作品が近年、多いとして「作者が書きたいところを書き切って終わるという形がほかの作品も続いていくのではないか。『約束のネバーランド』や『週刊少年マガジン』で連載していた『東京卍リベンジャーズ』も人気絶頂の中で終わった。最近は海外の市場も含めてアニメ化の流れもあるので、ダラダラ長く続くよりも適度な長さである程度まとまった形のコンテンツ作りが求められているのではないか」と指摘していました。

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