東京, 11月16日, /AJMEDIA/
南太平洋のソロモン諸島沖に巨大なサンゴが生息していることが、非営利団体ナショナルジオグラフィック協会(本部・米ワシントン)の調査で分かった。バスケットボールのコート2面分に相当し、同協会は「単体のサンゴとしては世界最大」と説明している。
協会の海洋保護グループは10月、ソロモン政府の協力を得て潜水調査を実施。長さ34メートル、幅32メートル、高さ5.5メートルのサンゴの塊を見つけ、群生ではなく一つの個体だと確認した。これまで最大とされてきた米領サモア沖のサンゴの約3倍の大きさで、推定300~500歳という。大部分は茶色だが、鮮やかな赤、青、黄も交じっている。
協会によると、ソロモン近海には490種以上の多様なサンゴが生息し、魚やエビ、カニの繁殖場所となっている。巨大サンゴは比較的深い海底にあるが、気候変動に伴う水温上昇の影響で浅瀬のサンゴは危機的状況にある。マネレ首相は「われわれが生き延びられるかどうかは健全なサンゴ礁に懸かっており、将来世代のために守っていくことが重要だ」と話している。