東京, 4月24日, /AJMEDIA/
JR東日本は4月24日、モバイルSuica定期券の購入者に対して熱中症保険を無償で提供すると発表した。
対象となるのは、4月24日から5月31日の間に、条件を満たすモバイルSuica定期券を購入し、特設サイトから申し込んだ先着1万名だ。
対象の購入金額は、通勤定期券の場合は1カ月が8000円以上、3カ月が1万4000円以上、6カ月が2万3000円以上。通学やオフピーク、グリーン、フレックスなどの定期券は全期間共通で5000円以上が条件となる。契約者は18歳以上で、未成年が利用する場合は親権者が契約する。
保険期間は7月1日から9月30日までの3カ月間。期間中に熱中症で点滴注射を受けた場合に1万円、1泊2日以上の入院を開始した場合には3万円の給付金が支払われる。給付は期間中1回に限られ、支払い後に契約は終了する。
申込みや給付請求はスマートフォンで手続きが完結する仕組みで、保険料はJR東日本が全額負担する。
背景には、近年の猛暑による熱中症リスクの高まりがある。総務省消防庁によると、2024年5~9月の熱中症による救急搬送人員は約9万7千人にのぼり、調査開始以来最多を記録した。JR東日本は、こうした状況を踏まえ、モバイルSuicaを通じた新たなサービスの提供を進めており、今回の取り組みもその一環と位置付けている。